【大野のテッパン!居食家(いこうや)】地域の食材がつなぐ店づくり
2024.11.27
「地域の人と、地域の人がつくる食材が好き」ーーー。「大野のテッパン!居食家(いこうや)」の店長・沖津さんは、地元の食材を活かし、地域に根付いた店づくりを心がけている。
農家との交流を通じて知った「廿日市の美味しい食材」
沖津さんが廿日市の食材の魅力に気づいたきっかけは、長年従事してきた運送業を通じた農家との交流だ。「配達の際に丁寧な農作業の様子を見たり、規格外の余った野菜をもらったりするうちに、美味しさの虜になったんです」。
お店を開くことが決まったとき、真っ先に地元農家の顔が頭に浮かんだという。「お米はここが美味しい」「ねぎはあそこが一番」付き合いのある農家から食材を仕入れ、美味しい料理にして提供している。
シャキシャキ食感の「玖島ねぎ」たっぷりのねぎ焼き
イチハチファームの玖島ねぎをたっぷり使った「ねぎ焼き」。「イチハチファームさんの玖島ねぎは、鮮度が長持ちで、根っこのギリギリまで本当に美味しいんですよ」と沖津さん。シャキシャキ食感とねぎの豊かな香りが後を引く一品だ。
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自慢の唐揚げに「廿日市産 唐辛子スパイス」でアレンジ
店長自慢の「唐揚げ」。隠し味の醤油は廿日市市 佐伯醤油のもの。お肉の中まで味がしっかり染み、冷めても美味しい。
そのまま食べても十分美味しいが、辛い物好きにおすすめのアレンジが、すずきエスニックファームの「唐辛子スパイスシリーズ」だ。唐揚げやお好み焼きなど、お好みで何にでもスパイスをふりかけることができる。
ひとふりで、やみつきになる人続出の辛さに早変わり。
ピリ辛〜辛い物好きもむせかえる激辛まで、様々な唐辛子スパイスを揃えている。
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「ありがとう、おいしかったよ」生産者と消費者が結びつく地産地消
「暑い日も寒い日も農家さんが一生懸命育てた食材を、もっとみんなに食べてもらいたい」と沖津さん。お店の料理を食べた子どもが「こんなに美味しいピーマンは初めて!」と言ってピーマン嫌いを克服したエピソードもあるという。
沖津さんは、そんな声をフィードバックすることも忘れない。「ありがとう、おいしかったよ」という言葉で、農家にも意欲が湧く。地域のものを地域で消費するばかりでなく、生産者と消費者を結びつけることができるのが「地産地消」だ。
料理に使用している廿日市産食材は、隣のスーパーで購入もできる
料理に使用している地元食材は、フードコート隣のスーパーマーケットで購入できるものもある。
「地元の野菜を使ったレシピをお客さんに伝えることもあります」地元食材が身近になり、多くの人にとって「地産地消」が当たり前となる未来を願っている。