【肉の菊貞】生産者と食卓をつなぐ街の精肉店
2024.12.25
廿日市市串戸で長年地域の食卓を支えてきた精肉店「肉の菊貞」。このお店では、生産者の顔が見えることで、その苦労や努力に触れ、地域の食材を自分たちの手で届けていかなければならないという使命感を胸に、日々丁寧に営業を続けている。
生産者の想いとともに味わう豚肉「瀬戸もみじ」
肉の菊貞で扱う地域食材は、広島県産ブランド豚の「瀬戸もみじ」。牡蠣殻を粉末にして飼料に混ぜ込み生育された豚肉で、一定した品質と臭みのない風味豊かな肉質が特徴だ。
仕入れているのは、廿日市市原の標高600m地点に位置する岡村養豚場で育った「瀬戸もみじ」。品質の良さに加え、流通経路が短いために鮮度も抜群に良い。「養豚場の見学にも伺いましたが、とても丁寧に育てておられる。生産者さんの顔が見えることで、我々も地産地消への意識が高まった」と、代表取締役の菊崎さん。
肉の菊貞では、この「瀬戸もみじ」を丸ごと一頭仕入れており、すべての部位を無駄なく使い切る取り組みを行っている。精肉として販売するだけでなく、惣菜として地元の食卓に届けることで、 地域の生産者と消費者をつなぐ架け橋としての役割を果たしている。
菊貞自慢の「瀬戸もみじのカツサンド」
瀬戸もみじを使った「カツサンド」
惣菜と並ぶカツサンドは、肉の旨みとサクサクの衣、そしてふわふわのパンが絶妙にマッチした逸品。
素材の良さが際立つこのサンドイッチは、お昼のお弁当や軽食にぴったり。事前に電話をすれば注文にも柔軟に対応してくれるため、地元の方々の間で高い人気を誇る。
食材を無駄にしない「豚肉入り焼きそば」
もう一つの人気商品「焼きそば」
瀬戸もみじの端材肉を使用している焼きそば。カツサンド用のロースの切れ端や販売用には形が揃わない部位を活用することで、「食材をすべて使い切る」という菊貞の哲学を体現している。
もちもちとした麺に絡む豚肉の上質な旨味と、香ばしいソースの香りが食欲をそそり、家庭のおかずや軽食に重宝されている。
地域の「食」の未来をつなぐ
菊貞では、ただ商品を販売するだけでなく、生産者の想いを伝え、地域の方々と共有することを大切にしている。地域の食材の良さを理解し、それを選んでくださるお客様への感謝を忘れない。
廿日市産の食材を通して、「生産者と消費者をつなぎ、地域の未来を支える」。その想いが詰まった「瀬戸もみじ豚カツサンド」と「豚肉入り焼きそば」を、ぜひ一度ご賞味あれ。