フードロス削減に取り組む、手作りジェラートショップ【Gelateria & Factory Loop】

JR宮島口駅から徒歩1分の場所に2022年オープンした「Gelateria&Factory Loop（ジェラテリアアンドファクトリー ループ）」。ここではフードロス削減の観点から、広島県内産の野菜や果物の規格外品を使用し、フレッシュでおいしいジェラートを店内で手作りしている。

フードロス削減への思いから生まれたジェラートショップ

代表である石川裕利さんは、2011年から三次市の耕作放棄地を活用したお米作りを開始。自身が農業に携わる中で、農家さん達が時間をかけて育てた野菜や果物が、少しの傷で廃棄されてしまう現状を目の当たりにし、自分達にも何かできないかと考えたところ行き着いた先がジェラートショップだったという。ジェラートであれば規格外品でも対応できる上、賞味期限がないことからLoopの立ち上げに至った。

オリジナリティーあふれる手作りジェラート

店内のショーケースには、毎日8種類のジェラートが並ぶ。その日仕入れた食材で作るため、毎日少しずつ違ったラインナップを楽しむことができ、いつ訪れても新しい味に出会うことができる。
メニューも他のお店では見られないちょっと珍しい味も多い。新米や古代米を使ったジェラートや、酒かすやスパイスを使った大人向けの味わいのもの、炭焼き野菜を使ったジェラートなど、新しい着想から生まれた魅力的なフレーバーがたくさん！

この日のラインナップは「生いちごシャーベット」「生いちごミルク」「ひと炊きみかんシャーベット」「古代米ミルク」「キャラメルりんご」「炭焼きやきいも」「はつかいちみるく」「スパイシーチョコレート」。
果物や野菜をジェラートにする前に、一度キャラメリゼしたりひと炊きしたり炭焼きにしたり、ひと手間かけて丁寧に手作りしており、そのぶんおいしさも抜群！
ジェラートは着色料、保存料は不使用。また、素材本来の甘味を引き出すため砂糖の使用も最小限にしているという。

①生いちごシャーベット（シングルカップ）　500円（税込）
廿日市市の畑楽ファームさんの「よつぼしいちご」を贅沢に使ったシャーベット。
いちごの果肉やつぶつぶとした食感が残っており、まるでいちごをそのまま食べているような満足感のある一品！いちご本来の甘さがしっかりと感じられる。

②スパイシーチョコレート（シングルカップ）　500円（税込）
廿日市市のすずきエスニックファームさんブレンドの「はつかいちスパイス」をはじめ、数種類のスパイスを合わせた、甘いだけじゃない、スパイシーな大人の甘さがクセになるジェラート。カカオ香る上品な甘さの中に、スパイスが絶妙なバランスでアクセントに。お酒のお供にもピッタリ！

③シングルカップ500円／ダブルカップ630円／トリプルカップ720円（税込）
ジェラートはシングルカップとダブルカップ、トリプルカップの3種類から選ぶことができる。気になった味は一口試食も可能とのこと。ここにしかないジェラートを、さまざまな組み合わせで楽しんでみては。

④カップ詰めジェラート　500円（税込）
店内ではお持ち帰り用のジェラートも販売しているため、気に入った味を自宅用に、手土産に持ち帰ることができる。廿日市市内では、まちの駅ADOA大野や産直ふれあい市場よりん菜、宮浜グランドホテルなどでも販売されている。また、インターネットでも購入可能。
付属の木製スプーンですくえる程度に少し溶けた状態で食べるのがおすすめ！

店内には、石川さんの作ったお米や廿日市市産を中心とした食にまつわる商品が販売されているコーナーも。自身も農家であることから、店内には作り手の思いを伝える工夫が随所に見られる。

またLoopではインスタグラムで告知し、イベント的に夜営業も行うことがあるという。今後は、現在空きフロアになっている2Fのスペースでのイベント開催なども企画していきたいとのこと。今後の活動にも注目だ。