【湯の宿 宮浜グランドホテル】地元の恵みを活かした特別な一皿

2025.01.22

宮島に一番近い温泉郷、宮浜温泉に位置する「湯の宿 宮浜グランドホテル」では、自然豊かな環境と地元の食材を生かした料理を提供している。瀬戸内海に面し、地産地消に力を入れているこのホテルでは、特に「大一粒かき小町」と「大野あさり」を用いたメニューに地元の恵みを反映させている。

地元の宝「大一粒かき小町」と「大野あさり」

「かき小町」とは、広島県が誇る特別なブランド牡蠣。品種改良により夏でも身痩せせず、季節を問わずに旬の味が楽しめるという特徴がある。宮浜グランドホテルでは、春から秋にかけての牡蠣のシーズンオフ期間中にこの牡蠣を提供しており、中でも重量170g以上のものを厳選した「大一粒かき小町(おおひとつぶかきこまち)」を、地元の寺浩(てらこう)水産から仕入れている。

その特徴は、ギュッと詰まった大きな身と、上品であっさりした味わい。牡蠣独特の生臭さが抑えられており、牡蠣が苦手な方からも「これなら食べられる」と好評なのだそう。

宝楽(ほうらく)焼きスタイルの「焼き牡蠣」

大粒の牡蠣をシンプルに焼き上げ、食べ応えと牡蠣本来の旨味を堪能できる一品。

「大野あさりの酒蒸し」

一方、「大野あさり」は、そのジューシーさとしっかりとした噛みごたえが魅力。檜谷社長は「殻に対して身がしっかり詰まっていて、地元民が食べてもその違いがわかる」と語る。修学旅行に訪れた子ども達にも大野あさりを使った貝汁が好評で、引率の先生からは「毎年貝汁を楽しみにしている」との声も。

地元の浜毛保(はまけぼ)漁業協同組合から仕入れる大野あさりは、酒蒸し、バター焼き、味噌汁として提供され、多くの宿泊客に親しまれている。

地域との連携──地産地消の取り組み

宮浜グランドホテルでは、料理以外にも地元産品を積極的に取り入れることで地域貢献を実現している。調味料、お酒、味噌など、廿日市市と県内近郊の加工品をホテル内の売店で販売している。

佐伯醤油やすずきエスニックファームなど、地元企業の加工品がお土産として人気

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一方で、野菜などの農産物に関しては、料理として提供するために必要な量などの制約から、地元食材だけを使用することが難しいという現実がある。この問題に対処するため、加工品を積極的に活用している。
例えば、宮島口のジェラートショップ「Gelateria & Factory Loop」では地元農家の野菜をジェラートに加工する取り組みを進めているが、宮浜グランドホテルでは、このジェラートを食後のデザートとして提供している。これにより、仕入れ量や消費期限を気にせず、間接的に幅広い地元食材を宿泊客に提供できるようになった。檜谷社長は「このような地元同士の連携が増えれば、地産地消の可能性がさらに広がる」と語る。

Gelateria & Factory Loopについて詳しくはこちら>>

地元食材がつなぐ未来

「そこの海から獲れた食材ですと説明すると、お客様は喜んでくださる。旅の醍醐味を感じてもらうことを通して、地域の良いものを知ってもらいたい」と檜谷社長。訪れるお客様に、廿日市の自然の恵みを存分に感じてもらう──そんな思いが、一皿一皿に込められている。

廿日市市の地元の恵みを活かした料理と温かなおもてなしを楽しみに、ぜひ宮浜グランドホテルを訪れてみてほしい。

店名湯の宿 宮浜グランドホテル
所在地広島県廿日市市宮浜温泉2-5-4
アクセス・広島市内より約40分(国道2号線・バイパス経由)
・JR宮島口駅より約12~13分(国道2号線)
・岩国錦帯橋より約30分(国道2号線)
電話番号0829-55-2255
営業時間会席昼 11:00~14:30
会席夕 16:00~21:00
定休日年中無休
駐車場約30台分
平均予算会席昼 7,260円〜9,680円
会席夕 12,100円〜
ホームページhttps://miyahama.com/
備考日帰りプランもあり(昼は8名様以上、夕は2名様から 要予約)