【前川農園】前川鈴美さんの旬の有機野菜と無農薬栽培米

2025.12.22

アパレルから農業へ、家族で守る前川農園

廿日市市友田で『前川農園』を営む前川鈴美さん。もともとはオーダーメイド婦人服の仕事に携わっていましたが、父の跡を継いで農業の道へ。妹の池田淳子さんも保育士から同時期に転身し、今では家族で農園を支えています。
「人は食べることをやめられない。農業は生命に直結する、人類史上初の職業だと思うんです」と鈴美さん。洋服や宝石は我慢できても、食べることだけは誰もが続けなければならない。その根源的な大切さに気づき、この仕事を選びました。
米を中心に四季折々の野菜、山菜、そして加工品まで、多品目の栽培・販売を手がけています。

有機JAS認定取得、HOC廿日市オーガニッククラブの一員として

前川農園の大きな特徴は、環境に配慮した有機栽培へのこだわりです。農薬や化学肥料を全否定するのではなく、戦後の食糧難を救った歴史的役割は認めつつも、CO2排出や気候変動などの環境負荷を考え、自然の循環を活かす栽培方法を選択しています。
山林の腐葉土や竹チップから得られる乳酸菌など、自家製の肥料を活用することで、強い作物を育てる。そんな取り組みを正式に認められる形で、師匠である「よしわ有機農園」の福田さんの呼びかけで「HOC廿日市オーガニッククラブ」を結成。有機JAS認証を申請、認証を取得しました。
「これで正式に『有機栽培』と表示して販売できます」と鈴美さん。JASマークは、消費者が安心して選べるきっかけになるはずです。

手間ひまかける、自然の循環を活かした栽培

前川農園の田んぼでは、農薬を使わないため、雑草がどうしても伸びてきます。そのため、友人たちが応援に駆けつけ、手作業で雑草を取り除いています。
「農薬を抜くことで、人力、手間、時間はかかりますが、玄米からでも安心して食べることが出来ます」と前川さん。手に取って頂けるのが嬉しいのだそう。

野菜も同様に、家族や飲食店からのリクエストやニーズに応じながら、品目を調整。夏にはスイカ、年間を通じて季節の野菜、そして山菜まで、本当に多種多様です。
規格外の野菜については、以前は廃棄せざるを得ないこともありましたが、有機栽培を始めてからは堆肥として土に還す循環が生まれました。「二股に分かれたニンジンも、味は変わらない。それが肥料になってまた会いに来てくれるんです」。

加工品も充実しており、一味唐辛子やバタフライピーのハーブティー、米粉のお米めん、餅など、どれも前川農園ならではの逸品です。

袋詰めより直接販売、エコバッグで農園へ

スーパーでの販売にはビニール袋での個包装が必須ですが、鈴美さんは「ゴミを増やしたくない」と考えています。「昔の八百屋さんみたいに、茄子の山、トマトの山から選んで買う。エコバッグを持って農園に直接買いに来てもらえたら、その分、茄子一本つけるから!」そんな温かい直接販売を理想としています。
「有機栽培は手間がかかるので価格は高めかもしれませんが、土づくりや品質へのこだわりが価格に入っています。その価値を分かっていただきたい」と鈴美さん。一週間そのまま置いてもシワひとつ寄らないピーマンなど、丁寧に育てられた野菜の力強さを、ぜひ味わってみてください。

記事引用元:FMはつかいち〈はつかいち産がさいこー!〉

生産者名前川農園 前川鈴美さん・池田淳子さん
生産地域廿日市市友田
生産物米、野菜、山菜、加工品(一味唐辛子、米麺、餅、バタフライピーハーブティーなど)
生産時期米:9月 / 野菜:通年 / 山菜:春
購入可能場所直接販売(SNS経由で要予約)
【野菜・米・加工品】まちの駅ADOA大野、ピュアークック阿品モール店
【加工品】Aコープファーマーズみやうち、JA産直ふれあい市場「よりん菜」