懇親会の食品ロス削減へ!廿日市商工会議所から始める「1510運動」

2026.02.03

「まだ食べられるのに捨てられてしまう食品」を減らすためには、行政だけでなく、事業者や家庭が一丸となる必要があります。そこで、廿日市商工会議所では経済人の交流の場から意識を変えていく「1510(いちごーいちまる)運動」を行っています。

「1510運動」とは? 交流も、料理も、どちらも大切に

環境省が推奨する「3010(さんまるいちまる)運動」を、日本商工会議所青年部が経済人の懇親会向けにアレンジしたのが「1510(いちごーいちまる)運動」です。

乾杯後の15分間: 自席で料理を楽しみ、味わう時間
終了前の10分間: 再び自席に戻り、残っている料理をおいしく食べきる時間

「せっかくの料理を残したくない、でも交流も大切にしたい」というビジネスの現場にぴったりな仕組みです。参加者は無理なく食品ロス削減に貢献できます。

参加者の反応と工夫

廿日市商工会議所が主催する懇親会では、以下の方法を実践しています。
アナウンス: 司会が「乾杯前」「開始15分後」「終了10分前」など適宜、1510運動への協力を呼びかけます。
視覚的な工夫: 各テーブルに専用のPOPを設置し、意識できる環境を整えています。
事前相談の実施: ケータリング業者とメニューや食べやすさについて事前に打ち合わせを行い、会に合わせて残りにくい工夫を凝らしています。

実際に実施してみると、参加者の多くが協力的で、「意識して食べきることができた」という声も多く、完食される皿が目立つようになりました。
もちろん課題もあります。集まるメンバーによって「食べる派」、「お酒メイン派」の傾向が異なり、どうしても料理が残ってしまうケースもあります。そんな時は、「どうして残ったか?」「次はどうすれば食べきれるか?」をその都度話し合い、より良い開催方法を模索しています。

「体験」を持ち帰り、ビジネスシーンから未来を変える

商工会議所でこの運動を行う最大の意義は、地域のリーダーである経営者の方々にこの取り組みを体感してもらい、「自社でも取り組もう」と持ち帰ってもらうことにあります。「おいしく、楽しく、無駄なく」の取り組みが、いつしかみなさまの会社や家庭へ。

「余ったらもったいない、みんなで食べきろう!」そんな言葉が自然と出るように、まずは経済人の集まりの場から実践し、コツコツと輪を広げていきたと考えています。