底力のある出汁と細やかな技が織りなす、滋味深い和食をご褒美に【笑吉】
2025.12.12
JR大野浦駅から歩いて3分の場所に、和食を振る舞う店が移転オープンした。広島市で8年ほど腕を振るってきた店主・坂本幸介さんが、新たな地として廿日市市を選び、1年半ぶりに再スタート。出汁が決め手のランチが評判で、予約をすれば夜のコース料理も楽しめるという。繊細な手仕事が素材の旨みを引き出し、どのひと皿も魅力にあふれている。

石のアプローチと庭園を抜けた先に佇むのは、住宅を改装した落ち着きある店。庭では季節の花が咲き、訪れる度に表情を変える。靴を脱いで上がるスタイルゆえ、まるで家に招かれたようにくつろぎながら食事をいただこう。
週替わりの小鉢にきめ細やかな工夫が光る

①籠盛り御膳 3,500円(税込)
一番人気のこちらの御膳は、汁物、卵がけご飯、茶碗蒸し付き。手間暇かけた小鉢が籠に盛り込まれてお目見えする。店主・坂本さんのこだわりで、小鉢10品のうち8品ほどは、旬に合わせて週替わりで内容を変えているというから驚き。どんな料理が並ぶのか、その一例をのぞいてみよう。


この日に提供されたサワラの炙りは、5日間熟成させたもの。血合いを取り除き、真空状態で氷水に寝かせて旨みをぐっと押し上げる。皮目を香ばしく炙り、ニンニクチップを挟んだひと切れは、噛むほどに豊かな余韻が広がる。

定番になっている蓮根まんじゅうは、蓮根のすりおろしにキクラゲを合わせた品。むっちりとした食感で、餡がそのおいしさを包み込む。


ほかにも、58℃で45分間じっくり火を通したサーモンに、大葉のソースを添えた小鉢を用意。銀だらの味噌漬けなども登場し、どれも技の確かさが伝わる。


店主の思い入れは、卵にも向けられている。大分や姫路から仕入れる卵は濃厚で、籠盛り御膳にはこの卵を使った卵かけご飯が提供されるのもうれしい。
“底力”のある出汁が『笑吉』のおいしさを支える

坂本さんは、出汁ひとつにも強い流儀がある。和食で使われる一番だしは通常、かつおと昆布で引くことが多いが、坂本さんは、さば・うるめいわし・かつお・昆布を用いて、旨みをいっそう深めている。この“底力”のある出汁をベースにしているからこそ、小鉢はもちろん、茶碗蒸しなどの料理も奥行きのある味わいに仕上がる。それゆえ、定休日の火曜日から木曜日は、仕込みをし続けているのだとか。そんな妥協のない真摯な仕事ぶりも感じてほしい。
心と体が満たされる和食をご褒美にして



庭を眺められる縁側のテーブル席に、座敷の席も配した店内。厳選した卵を使う親子丼セット1,800円(税込)のほか、生ビール(クラフトビール)800円(税込)や日本酒750円(税込)〜も楽しめる。ランチにお酒を合わせれば、より至福のひとときに。自分へのご褒美に訪れたくなる一軒だ。


| 店名 | 笑吉(しょうきち) |
| 所在地 | 廿日市市沖塩屋1-7-3 |
| アクセス | JR大野浦駅から徒歩3分 |
| 電話番号 | 090-5373-9465 |
| 営業時間 | 11:30〜14:00(L.O.14:00) ※夜は2名さま〜完全予約制 |
| 定休日 | 火〜木 |
| 駐車場 | 8台 |
| 平均予算 | ¥3,500 |
| 座席数 | テーブル22席 |
| インスタグラム | https://www.instagram.com/syoukici/?hl=ja |
| 備考 | - |


