【則貞農園】則貞幸男さんのバラ
2026.02.20
昭和35年から続く、バラ一筋の農園

廿日市市上平の則貞農園。父の代から約65年続くバラ農家で、現在は則貞幸夫さんが家族4人を中心に営んでいます。大小8棟のビニールハウスが立ち並ぶ敷地は、水田を少しずつ転用して増やしてきたもの。まるで迷路のような配置ですが、そこには半世紀以上にわたる歴史が刻まれています。毎朝夕の2回、朝5時から収穫に追われる日々です。
年間35万本を支える、徹底した環境管理

バラの旬は5月から6月ですが、則貞農園では通年出荷を実現しています。その秘訣は徹底した温度管理。夏は冷房、冬は暖房を使い、ハウス内の環境を一定に保つ工夫を重ねています。近年の猛暑にはファンで強制送風するなど、常に最適な環境づくりに余念がありません。
栽培で最も気を使うのが病害虫対策。冷たい風が直接当たらないよう配慮し、ハウス周囲には小さな虫も入り込めないようネットを張り巡らせています。燃料費や資材の高騰も大きな課題ですが、「努力が結果として返ってくる」というやりがいが、則貞さんを支えています。知り合いの結婚式で自分の育てたバラが使われているのを見たり、スーパーで一輪のバラを買って帰るお客さんの姿を見かけたりすると、「良かったな」と心から思えるそうです。
ロックウール栽培と25品種の彩り

則貞農園では「ロックウール栽培」という土を使わない栽培方法を採用しています。これは住宅用の断熱材のような硬いスポンジ状の資材に、液体肥料を流して育てる方法。約25〜26品種を栽培し、赤、黄、ピンク、白など主要な色を網羅しています。
新しい品種は種苗会社から情報を得て導入し、常に消費者の期待に応えられる品揃えを心がけています。
毎週月・水・金のセリ前夜、則貞さんは中央卸売市場へバラを出荷します。前日の夜10時11時頃、その日朝夕に収穫したバラを市場へ届け、翌朝8時のセリにかけられます。直接販売は行っていないため、則貞農園のバラが欲しい方は、地元の花屋さんで尋ねてみてください。
父の日に贈る、バラ文化の普及活動

則貞さんは「広島県花き園芸農協バラ部会」の部会長として、バラのPR活動にも力を入れています。毎年父の日前には、廿日市市長を「廿日市のお父さん」に見立て、4軒の農家が持ち寄った約70本・20種類以上のバラを贈呈。この活動は長年続けられており、過去にはカープ選手やサンフレッチェ広島にも贈っていました。
「母の日にカーネーションがあるように、父の日にはバラを」。そんな文化を広めたいと願う則貞さんですが、それだけではありません。「記念日や特別な日だけでなく、何でもない日に一輪でも花を飾る習慣を」と話します。
食卓に一輪の花があるだけで心が落ち着き、潤いが生まれる。そんな日常の豊かさを、多くの人に感じてほしいと考えています。
記事引用元:FMはつかいち〈はつかいち産がさいこー!〉

| 生産者名 | 則貞農園 則貞幸夫さん |
| 生産地域 | 廿日市市上平良 |
| 生産物 | バラ(切り花・スプレーバラ) |
| 生産時期 | 通年(旬:5月〜6月) |
| 購入可能場所 | 中央卸売市場経由で各花店へ出荷 ※直接販売なし。お近くの花店でお尋ねください |


買う
生産者
